アジア美術家連盟日本委員会展始まる

 福岡アジア美術館で6日、アジア美術家連盟日本委員会展が始まった。11日まで。
この美術展は1972年に開催された日韓交流美術展に源流を持つ。その後、台湾、マレーシアなどが加わり、85年アジア国際美術展として拡大定着して今日に続いている。同展に向けて日本側の作品を束ね、選考し送り出しているのがアジア美術家連盟日本委員会(宇田川宣人理事長)である。
会場には多数の作品が展示されているが、福岡文化連盟関係者では第6部会理事・宇田川氏の「トリプルX」ほか、第6部会会員光行洋子氏の「コンポジション21017」、野正氏の「DEAD OR ALIVE ON THE GRUNO」、武田芳明氏の「WAVE17-1」などが目を引き、昨年の第2回福岡新世代アートフロンティア展で大賞を受賞した木森圭一郎氏も「
光体」を出品して積極的な画業の展開を示した。

十五代亀井味楽さんが父子展 高取焼開窯三百年記念

十五代亀井味楽さん(本会会員)が四月五日、高取焼の開窯三百年を記念して父子展を開いている。福岡市・天神の福岡天神店6階。亀井さんの長男・久彰さん(26歳)にとっては初めての作品展となった。

会場入り口に大きな壺がある。名前は付されていないが久彰さんの作品である=写真。明るい雰囲気を醸す作品だが、その根底には「自分は土に賭けるのだ」といった頑固な決意のようなものがみなぎる。縄文土器を思わせるような武骨な幾何学模様。飛び鉋の技法を凝らした意匠のすべてに若さがあふれる。久彰さんはこう言う。

父(十五代味楽)は、継ぎたくなければ継がなくてもいいと言っていました。だから普通の大学に行ったのです。まわりが就活なんかしているときに自分はどうしようかとぼんやり考えていました。大学4年の時に祖父が亡くなりましたが、その枕元に父がいて、二人の会話を僕は聞いたのです。祖父は、

「お前が息子で良かった。自分の後を継いでくれることがうれしい」と、そのようなことを言っていました。二人は口も利かないし仲が悪いのだと僕は思っていたのです。伝統とは何か、自分にロクロが引けるのか。いろいろな迷いが、その時消えました。この道に入って5年目。これからの陶工である。

十五代味楽氏はこういう。「自分の前に14人いるんです。その14人がみなライバルでどうやって超えていくか。悩み続ける人生です」

それが伝統というものかも知れない。父子展は11日まで。(井)

第11回 あーたの会展 2017

「創るあほうに観るあほう、同じあほうなら創らなそんそん」なのだとメンバーはいう。3号限定。小さなキャンバスで、ただ無心に遊んだという。ARTerとはアートする人という意味の造語だろうか。本会会員の平山隆浩氏、三好るり氏、武田芳明氏が、遊び心を発揮した。

▲福岡市・天神、新天町北通り、ギャラリー風(3月14-19日)▲

 

「愛しきものに託して」 滝口文吾さんがチャリティー個展

洋画家の滝口文吾さん(第6部会会員、糸島市在住)が個展を開いている。30年前に始めて2年に1回。今回が15回目の個展となった。

「最初に開いたとき、仲間たちから滝口が売り絵を描いてどうするとや」と言われた。その言葉に発奮して売り上げは福祉施設支援に寄付してきた。今回も「やすらぎ荘」「毎日希望奨学金」「熊本地震災害」への支援を全面に掲げている。

作品は全て白い地塗りのないキャンバスに描かれている。麻色のキャンバス地に膠で下地を作り、その上から油絵具で描く。DMに使った作品「海を越えて、八重咲き木槿(ムクゲ)」も同じ手法である。薄いピンクの木槿の花弁がふわりとしたシルクのような質感。日本画を思わせる。

描かれた花たちは、すべてが滝口さんの分身なのであろう。まっすぐに我が道を行く風情である。真面目な沈黙の中に現代社会への「これでいいのか」というメッセージを託しているように筆者には見えた(井)

▼福岡市・天神、新天町南通り、「村岡屋ギャラリー」で3月26日まで▲

第41回福岡市文化賞を会員3氏が受賞

受賞式で記念の演奏する河原さん(左)

第41回(平成28年度)福岡市文化賞は、いずれも本会会員で作家の安部龍太郎氏、尺八の渡辺鈴士氏、箏曲の河原久子氏に贈られた。第23回福岡市民文化活動功労者には、川上玉清氏(本会第三部会=華道)が選ばれた。

表彰式は3月18日、福岡アジア美術館・あじびホールで開かれ受賞した各氏が御礼と抱負を述べた。会場では河原久子氏がお弟子さんと共に箏曲演奏を行って華を添えた。