「愛しきものに託して」 滝口文吾さんがチャリティー個展

洋画家の滝口文吾さん(第6部会会員、糸島市在住)が個展を開いている。30年前に始めて2年に1回。今回が15回目の個展となった。

「最初に開いたとき、仲間たちから滝口が売り絵を描いてどうするとや」と言われた。その言葉に発奮して売り上げは福祉施設支援に寄付してきた。今回も「やすらぎ荘」「毎日希望奨学金」「熊本地震災害」への支援を全面に掲げている。

作品は全て白い地塗りのないキャンバスに描かれている。麻色のキャンバス地に膠で下地を作り、その上から油絵具で描く。DMに使った作品「海を越えて、八重咲き木槿(ムクゲ)」も同じ手法である。薄いピンクの木槿の花弁がふわりとしたシルクのような質感。日本画を思わせる。

描かれた花たちは、すべてが滝口さんの分身なのであろう。まっすぐに我が道を行く風情である。真面目な沈黙の中に現代社会への「これでいいのか」というメッセージを託しているように筆者には見えた(井)

▼福岡市・天神、新天町南通り、「村岡屋ギャラリー」で3月26日まで▲